”耳が赤くなる音”ってのは、なんかの歌詞だっただろうか。
だが既に、これ以上ないくらい紅潮しているであろう俺に聞こえたのは、
間違いなく目の前の顔がみるみる赤くなっていく音だろう。

沈黙の中、微かに聞こえたのは「きゅーっ」という甲高い音だった。

先生:「どう・・・したらいい?」

俺 :「え?」

先生:「俺は何をしたら・・・いや、お前はどうしたいんだ?」

俺は今ある欲求をストレートに口にした。