「こんなもんが・・・見たいのか?」

椅子から立ち上がった先生がベルトにかけた手を、俺は制した。

先生は飽きれたように息を吐いて、好きにしろと言わんばかりに
腰を突き出した。

「男同士だし・・・、別に恥ずかしがるような事じゃない」

先生が自分に言い聞かせるようにつぶやく。
しかし言葉とは裏腹に、顔を少し逸らし、その表情もどこか不安げだ。

慣れない作業に少々手間取りながらも俺は、腹肉に押しつぶされた
ベルトとボタンを外し、チャックを下げて先生のズボンを下ろした。

ズボンの中で淀んでいたであろう、体温を帯びた空気が顔に触れる。