彼は眩しさに目を覚ました。

その後のぶつかり稽古で散々投げ飛ばされた挙句、失神した彼は
練習場の裏手に無造作に放置されていた。

背にした練習場からは、いつもの練習風景を窺わせる活気ある声と
肉体同士のぶつかりあうハリのある音が漏れ聞こえていた。

体中の痛みと、あの日から洗うことを許されていないマワシからの異臭が
鼻腔をくすぐると、呼応するかのように再び大きさと固さを取り戻した陰茎が
弛んだ前褌を押し退けてそそり立つ。

「う、うぅ・・・」

自然と添えた手がなだめる様に自身の陰茎を慰め始める。